京都市左京区社会福祉協議会では、平成30年豪雨災害に伴い16日から3日間、左京区内で土砂災害のあったお宅でのボランティア活動を実施しました。ボランティアさんや地元の方々と一緒に、お宅の自宅敷地内の泥だしや家具の搬出等の作業を行いました。土砂による泥は水分を多く含み、大きな石も交じっておりスコップですくえる量が限られ、運ぶのがやっとの状況。
同時に、猛暑の中の作業による熱中症対策のため、今回は、声掛けリーダーを決め15分作業をして10分休憩をするというサイクルで、こまめな水分補給と塩分補給を行いながら作業を進めました。
どうしても、作業に夢中になってしまうため、こういう工夫は必要ですね。
そして、今回、作業に参加した職員の中で悩まされたのが、慣れない作業で筋肉痛や腰痛です。
腰を痛めずに作業をするにはコツがいります!
■スコップは順手で、小指側から握る
「順手」つまり、手のひらを下に向け上からスコップの柄握ります。
右利きの方であれば、右手でスコップの先に近い側を順手で握り、左手は先端の持ち手の部分を持ってください。
***これはNG!***********************
手のひらを上にした「逆手」で持つと、腕や手首、腰への負担が大きくなってしまいます。
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■足を開いて膝を落として体全体を使う
腕のちからだけでなく、足腰を使うのがポイントです。背筋を延ばして膝を曲げて、腰を落とした体勢で体全体を使って、体全体で泥を持ち上げるようにします。
***これはNG!***********************
足を伸ばしたまま、背中を丸めて手の力だけで持ち上げようとすると、重さが直に腰にきてギックリ腰の原因にもなってしまいます!
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長々と紹介しましたが、体の使い方が重要だとわかります。
- Step1:小指を意識して使おう
- Step2:腰を曲げずにお辞儀しよう
- Step3:足を上手に使おう
これらの動作のテクニック・コツは、日常のあらゆる場面で応用できそうですね。
(A職員より一言)
腰痛もちのI職員は、作業終了後に腰痛がひどくなったため、たまたまネットでみつけた腰痛体操を実践。腰痛の原因のひとつに、腰椎(背骨の腰の部分)の「髄核のずれ」が大きなポイントになると考えられていて、髄核の正しい位置に早めに「ずれを正す」をする体操をすると、翌日、腰痛症状が改善しました。また、腰に負担をかける動作をする前にやるのもよい方法です。
((参考に https://kenka2.com/articles/753 ))
位置・時期・規模の推定が難しい土砂災害や慢性の腰痛を引き起こさないためにも、早め早めの対応が大切ですね。