『あたたかいハートさんの学習会に参加してきました!!!』
~聴覚障害者の暮らしの巻~
前回の『防災学習会』にひきつづき、今回お届けする学習会のテーマは『聴覚障害者の暮らし』です。聴覚障害者の方が、普段どのような生活をしているか❓どんな困りごとがあるのか❓などなど、聴覚障害者の方の日々の暮らしについて学ぶ学習会です。
~聴覚障害のある方は、ふだんどんなことを感じているの?~
今回の学習会『聴覚障害者の暮らし』は、まず2つのグループに分かれて自己紹介と普段の困りごとを発表し、その後共有するとともに、意見交換を行いました。自己紹介ではお互いに「実はご近所さん!」「あそこの小学校の出身者だったのか!」など、内輪ネタで盛り上がるひとコマも。落ち着いてから(笑)、それぞれの困りごとについて話していきました。区社協の私からは「事務局には、活動助成金の申請書の提出や、地域でのボランティア相談などで、聴覚障害のある方と接する場面がある。自分が手話が出来ないことから不便さを感じたり、筆談にも技術が必要なので、不慣れゆえにもたついてしまったり…そんな事がありました」と話させていただきました。当事者の方々からは、「地域の防災訓練に参加したが、手話通訳がないので説明内容が全く分からなかった。しかも、説明者がマスクをしたまま話すので、口元を見ることもできなかった。結局、何を話していたのか分からないまま、お弁当だけ貰って帰ったよ…」というエピソードや、「テレビで放送している商品を買いたいなぁと思っても、フリーダイヤルの案内はあってもFAX番号の案内がないから、欲しくても諦めるしかないの…」や「町内の回覧板が回ってきても、問い合せ先が電話番号のみで、FAX番号の案内がない。分からないことがあったり、申し込みたいものがあっても、結局諦めてそのまま印鑑をついて次に回すことになるんです…」といった体験談を話してくださいました。
世の中では新たなツールが次々と誕生し、ますます便利になる一方です。しかし、どんなに便利なツールがあっても、そのツールの向こう側にいるひとに、きちんと情報が届くように工夫がされているのか、こちらも相手の声を受け取る準備ができているのかを考えることが必要なんだな…と、そんな気づきをいただきました。
~コロナや台風、どうしよう❓~
現在は新型コロナウィルスによる感染拡大防止の為に、マスク着用がすっかり当たり前のことになりました。しかし、聴覚障害者の方からは「マスク着用は口元が読めなくて困る。フェイスシールドを付けることが、マスク着用と同じくらい一般的になって欲しいな」というご意見もありました。
間もなく台風シーズンを前に、話題は自然と災害時のことへ。「新型コロナウィルスのこともあり、今までのように避難所に避難するのは難しい」というという話題に。最近になって、従来通りの「避難所への避難」をまず目指すのではなく、「在宅避難」「親戚・知人宅での避難」「場合によっては気を付けながら車中避難」といった分散避難を視野に入れる必要がある、そういったことがニュース等で伝えられるようになってきましたね。
災害が起きたときに、あなた自身はどんなことに困りそうですか❓また、あなたの住んでいる地域では、どこにどんな困りごとを抱えた人が住まれているのかな❓どんなお手伝いができるかな❓ 学習会のご紹介を通じて、そういったことを少し考えてもらえるきっかけになれば嬉しいです。
これからも、区社協は地域の中での活動を『知る』こと、そこへ参加して一緒に『考える』ことをしていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!!!
~『あたたかいハート』さんの活動は、これからも続きます!!!~
☆告知☆
あたたかいハートさんの今後の取り組みについて、予定をお知らせします。
お申込みは左京区社協まで、電話、FAX、メールでご連絡ください。
9月4日(金) 『身体にいいことしてますか?』
時間:10時~12時
場所:障害者スポーツセンター 2階会議室1・2
連絡・お申込み先:左京区社会福祉協議会 田中・小谷宛
【電話】075-723-5666
【FAX】075-723-5665
【メール】s-csw@sakyoku-syakyo-kyoto.jp
写真備考:マスクを着用のうえ、ご参加ください